地域貢献

「依存型会社人間」から「自立型社会人間」へ

私が理事をしているせんだいみやぎNPOセンターでは、様々な事業を通して企業人がNPOと出会うきっかけづくりを行っています。企業人がボランティアの世界に触れる機会を持つ必要性について述べてみたいと思います。

日本の経済団体のトップである日本経団連には、利益の1%を社会貢献に使おうという「1%クラブ」という組織があります。日本の名だたる企業がそのメンバーとして名を連ねています。アメリカでは、社会貢献をしない企業は一人前とは認められていません。金銭的な支援のみならず、社員に対してもボランティアの機会づくりに熱心な企業が多いのです。このように企業と社会との関係をもう一度見直そうという動きが着実に広がってきています。

なぜ利益最優先の企業という組織が、それとまったく反する社会貢献やボランティアということに取り組み始めたのでしょうか ? それは「この社会は劣化しつつあるのではないか」という危機感です。その劣化に企業も手を貸してきたのは明らかです。社員を社内に囲い込み、社内完結型で過ごさせるような仕組みを企業は作り上げてきました。

そのことによって失ったものも大きかったのではないかと思います。会社や上司の顔色ばかり伺い、自分の言葉を持たない、自分で考える習性を持たない、そういう社員を多くの企業は育ててきたのではないでしょうか。

そこで社会貢献活動を推進することにより、社員を会社の外に出し、社会の風に当てる機会にできないだろうか。それが社員の自立を促進し、会社が変わり、社会を変えるきっかけになるのではないかと考えはじめたわけです。

組織の中に閉じこもり、その中だけで長年仕事をしていると、本当に大事なことが見えなくなってくるものです。最近多発している一流企業の不祥事も根っこはそこです。

ボランティアを通じて地域とつながることは、企業にとっては社員の育成とバランスの取れた組織作りを意味し、個人にとっては会社人間から脱皮し、自立した社会人になる近道であると感じています。

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