地域貢献

手間ひまとコミュニティ・ビジネス

印刷技術が発明されたのが15世紀ですから、印刷業というビジネスが誕生してから500年以上経ったことになります。考えてみればこれほど長い期間にわたって成り立ってきたビジネスも数少ないのではないかと思います。

これからの事業の価値を考えたとき、一時の流行や目先の利益だけに惑わされることなく、顧客や市場の支持を集めることが重要です。そのヒントは、「手間ひま」という言葉の中にあるような気がしています。

経済界における近代化思想は技能をひたすら機械に代替させることを追求してきました。経済界のなかでは手間ひまの対極にある「合理化」という考え方に異論を唱える人は誰一人いないでしょう。

しかし一方で合理化はあくまでも企業側の都合という場合が多く、行き過ぎると顧客サービスの低下につながりかねないことも見逃せません。合理化という大儀名文のもとで「手間ひまをかける」ことが軽視(或いは排除)される傾向が強まっているような気もします。

手間ひまとは肉体的労働だけでなく、経験や知識に基づく知的労働、情感やセンスが求められる感性労働などがあります。この部分を磨きながら、合理化には一定の余力を残し、手のぬくもりが感じられるビジネスを構築することが顧客の支持につながるのではないかと感じています。

いま注目されている地域活性化の打開策として「コミュニティ・ビジネス」があります。私たちの住むコミュニティの中には高齢化、福祉、まちづくりなどたくさんの課題があります。その解決のための事業が収益につながるというものです。一般的にビジネスはお金を稼ぐこと自体が目的になりますが、コミュニティ・ビジネスは、地域の課題を解決し、地域が元気になるという使命をもって、手間ひまをかけていくことが最優先されるのです。

企業の発展に利益は欠かせませんが、必要以上の合理化は客離れを引き起こします。手のぬくもりが感じられるビジネスへの進化が顧客の信頼を集め、結果的には長続きする21世紀型のビジネススタイルになるのではないでしょうか。

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